学校生活で一番楽しいことは、授業を受けていて、日常生活につながることを学べた瞬間です。中学の頃は知識の基礎固めをする時間だったと思うのですが、中3のときの化学の授業で、身のまわりにある石鹸や漂白剤が、実はこういう原理で、こういう風に作られているということがわかったときに感動したのを覚えています。そこから世界が開けて、特に理系の授業で日常に結びつけられる発見をするたびに「楽しいな、勉強して良かったな」と思うようになりました。
夏休みにも普段の勉強を深掘りして学べる講習があるので、今は理系・文系関係なく、面白そうだと思ったものを取るようにしています。いろいろなことを学ぶ中で、自分が将来勉強したいことを見つけたいと思っています。最近は物理が好きなので、たとえば電車の動きを見て「この公式が関係しているんだな」と考えられるようになり、そんな自分の成長を誇らしく感じています。
実践女子大学と連携したデータサイエンス講座も楽しかったです。まず統計を知り、それが意味するものを考えてストーリーを作り、グラフで示したり、ポスターを作ったりしました。思った以上に難しかったのですが、大学の先生に教えてもらって深く学ぶことができ、大きな達成感がありました。8日間の講座の一日、一日が本当に充実していたと思います。
『やりたいことが決まってない人、誰でも募集』という案内の文言に惹かれて、中2からスコレー(未来デザインの発展的講座)にも毎回参加しています。ディスカッションを通して、今の世の中を知り、自分ならではの考え方を見つけられることがスコレーの魅力です。未来デザインでも、環境問題や国際理解について広く学ぶことができます。普段、まったく気に留めていなかった外国の問題も、調べてみたら知らないことばかりで、すごく勉強になりました。未来デザインで学ぶ内容には、決まった答えはありません。参加型の授業なので、みんなの視点を取り入れて、考えをまとめていけるのはとても面白いです。
私はもともと、答えを追おうとするタイプなのだと思います。答えはないと言われても、どこかにあるはずだと思っていますし、人に正しいと認めてもらえる答えを知りたい。でも、未来デザインやスコレーの講座を受けたことで、「人と違う答えでも良いんじゃないか」と思うようになりました。まず、自分で一回考えて、人に伝えることが大事だと思っています。そして、人の意見を柔軟に取り入れながら、自分の意見を発展させて発表しています。未来デザインでも『自分が変われる人のほうが強い』という言葉を学び、日々精進、日々進化できる人になりたいと思っています。
実践は、入学前はお嬢様学校なのかと思っていましたが、そんなことはなく、誰もが自分の意見を言い、自分らしくやりたいことに熱中できるとても良い環境です。中でも私と同じように将来どう生きていきたいかを探している友人は私にとってとても大きな存在です。学ぶことへの意欲も同じように強く、勉強の悩みを言い合ったり、彼女が頑張っているのを見て力をもらったり。友人と切磋琢磨することで成長できていると感じます。
今の夢は、勉強の土台をしっかり作り上げつつ、部活では箏曲部と和装着付部に所属しているので、着物を着て琴を弾けるようになることです。そして将来は、AIなどのテクノロジーで社会を発展させることのできる人を目指しています。