日本工業大学駒場高等学校は、明治40(1907)年に東京工科学校として創立された117年前にまで遡ることができます。殖産興業を担うべき技術者の養成を旨として、日本の近代化に重要な役割を果たしてきました。
本校は平成20年度に共学普通科を設置して以来、これまで魅力ある中堅進学校の実現を目指してきました。新たな改革として令和3年度から普通科専一校となりました。現在は普通科3コース(特進・総合進学・文理未来)で運営しています。
生徒一人ひとりと向き合い、力に応じた個別指導の徹底
創立以来培ってきた本校の文化である「一人ひとりに向き合う教育姿勢」を大切にしています。すべての生徒に「わかるまでやりきる学習指導」「こまめな面談を通した進路指導」を徹底することを全教員で共有し、圧倒的な基礎学力の養成をめざして、さまざまな学習支援策を実施してきました。教員による正課の授業や個別指導の充実を基本に、長期休業中の講習や補習に加え、東大生チューターの活用や自習室の環境を充実させ、基礎的な学力の定着を図りました。これからも本校は生徒一人ひとりの学力や進路希望に応じて、きめ細かい指導を心掛けていきます。
「夢」の探索と実現を支援する独自のプログラムと講習会
日本工業大学駒場では、専任スタッフによるユニークな進路支援プログラムとプロジェクトを用意し、さまざまな将来展望を描く生徒のキャリア開発を多角的に支援しています。
具体的には、勉強の仕方からていねいに教える学習支援センターと個別ブースのある自習室、チュータールームの設置、2年次の「進路探究発表会」、長期休暇中の「講習会」、成績が伸びずに心配している生徒に向けた「補習講座」や資格取得支援対策講習の実施など、同校ならではのオリジナル支援策があります。最難関大学を目指す生徒のために “光風塾”を開設。これは本校と最寄りの駒場東大前駅の間に位置する付属の教育施設で、日駒の生徒が集う「塾」。灘高・京大OBである塾頭はじめ、講師陣が指導します。受講料は無料で、高い志と学習意欲があれば、コースに関わらずこの塾を利用することができます。
表面的な受験技術を伝授するのではなく、「進路指導(自分は何がしたいのか)」「進学指導(大学で何を学びたいのか)」「受験指導(どのように勉強するのか)」を3つの柱としながら、「夢」の発見から実現に至るまで、生徒の希望進路実現を確実にサポートしています。