女子校だからできることがいっぱい! ~一人ひとりが主役になれる学校生活を~

2024/07/02(火)
共立女子学園は1886年に女性の社会的自立をめざして設立されました。
日本の私学で初めて学校名に「女子」の冠をつけた女子教育の伝統校です。
共立女子第二中学校高等学校は、その建学の精神を受け継ぎ、女子校だからこそ育める豊かな人間性と確かな力をもつ人材を輩出しています。
各界で活躍するたくさんの卒業生をロールモデルに、のびのびと成長する生徒たちの様子を、入試広報部の戸口義也先生にうかがってきました。
充実した学習環境で多彩な「体験」に挑戦
 八王子の丘の上に、東京ドーム約5個分の広さを誇る共立女子第二中学校高等学校。初めて訪れる誰もが思わず感嘆の声を上げてしまうほど自然豊かな美しいキャンパスに、大学並みの充実した施設が並びます。HR教室や教科別の実習室、3室続きの本格的な和室などをそろえた何棟もの校舎のほか、6万冊を超える蔵書が自慢の図書館、約1500人を一度に収容できるホール(八王子講堂)、さらには400mトラックと大きな観客席を設けた総合グラウンド、9面のテニスコート、ゴルフ練習場までがゆったりと配置されています。
 「この恵まれた環境を活かして、さまざまな学びの中に『体験』を取り入れているのが、本校の大きな特徴です」と戸口先生は話します。「たとえば中1の理科の授業は、キャンパス内の野外観察から始まります。キャンパスには数えきれない種類の植物があり、先生と一緒に見たり、触ったり、においをかいだり、ときにはちょっと食べてみたりして、観察します。中庭では無農薬の野菜を栽培し、春にはタケノコ掘り、秋には焚火で焼き芋を焼いたりもするんですよ。実験室も4つあり、中学3年間で教科書に載っているほぼすべての実験に取り組みます」。
 また、ICTが普及した時代だからこそ、「読む」「書く」といった体験も大切にしたいと考え、中学3年間で100冊の本を読むことを目標にしたり、中2の書写で214字の「漁夫辞」を毛筆で書き、自分で作った篆刻を押して、掛け軸を完成させたりもしているのだとか。
「女子校ならではの体験には、礼法の授業があります。美しい立ち居振る舞いを基礎から学んで、礼儀作法を身につけるだけでなく、しっかり姿勢を整える体験を通して、自分の体の芯をつくり、体幹を鍛えます。電話のかけ方や目上の方への挨拶など実践的なマナーも身につけ、中3の職業体験はもちろん、日常生活にも活かしています」。
 部活動は種類も多く、中学生の入部率は90%に達しています。体育大会や文化祭をはじめとした学校行事もさかんです。
「さまざまな体験の場を用意しているので、どんなタイプの生徒でも自分の居場所を見つけて、自分らしさを深めていけます。誰もが主役になれるチャンスがあり、だからこそ、互いに認め合い、応援し合う気持ちも育まれていると感じます。生徒一人ひとりに、本校がめざすセルフリーダーシップが培われているのがとてもうれしいですね」。
グローバル教育にも「体験」を活かす
 同校では、グローバル教育も体験を活かして行っています。英語は、音読した本文をノートに書いていくRead and Writeやペアワークを多く取り入れた「4技能統合型授業」でアクティブに学ぶとともに、中学3年間分の英語の教科書を何度も反復する「レイヤードメソッド」で重要構文を徹底的に身につける指導を展開。さらに中学全学年で英語レシテーションコンテストを行うほか、中1は英語劇、中2はブリテイッシュヒルズ国内留学、中3は留学生と交流するEmpowermentプログラムといった体験型の英語集中プログラムも実施しています。
 「中学校ではしっかりと英語力の基盤をつくるのが目標です。そのうえで、高校でのレベルアップした学びに取り組み、『英語を学ぶ』だけでなく、『英語を通して何を学ぶか』という着地点に到達できるようにしたいと考えています」。
 2022年度には高校に英語コースも誕生し、さらにハイレベルなグローバル教育に挑戦する体制が整っています。
女子校だからできる独自のキャリア教育
 共立女子第二中学校高等学校の進路指導は、大学進学を目標とするのではなく、「自分はどんな特性があるのか」「何がやりたいのか」「大学で何を学ぶのか」ということを意識づけるように行われています。同じ学園である共立女子大学とは、大学生との交流や大学の講義の受講などハイレベルな高大連携プログラムを実施。さらに現在、他大学との連携も積極的に進めているということです。
「男女共同参画社会を実現するためにも、女子校だからできるキャリア教育があると考えています。共立女子大学の方や、就職活動で内定を獲得した卒業生には、大学の先にある現実について話を聞くこともあります。また、高大連携の一環で講演した津田塾大学の学長は、現代社会におけるジェンダーギャップや女子大で学ぶ意義について話してくださいました。こうしたプログラムが生徒の気づきにつながり、実際に扉を開いて実践していく力を培うきっかけになることを願っています」。
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