自分自身を確立し、社会で活躍する女性になる
共立女子第二中学校は1886年に創立された共立女子職業学校の「女性の自主性と社会的自立の育成」という教育理念に基づき、設立されました。「女性の社会的自立」を建学の精神とし、どんな環境のなかでも活躍の場を見つけ貢献できる力を育むことを教育目標に掲げています。
全人的な女子教育を行い、生徒一人ひとりの自己を確立させていきます。特徴は校訓「誠実・勤勉・友愛」を柱に実体験を重視した教育活動です。例えば、中学では礼儀作法、高校は茶道や華道、着付けなども体験します。教科では理科や英語、進路指導にも体験型の学びを実践。多感な時期に実体験を通して学ぶことは生徒にとって一生の糧となると考えています。
個々の進路希望に寄り添い、基礎学力と語学力を底上げ
生徒の目標を確かなものにするため、学習の土台づくりとなる指導を徹底しています。「ことばは学習の基盤」という考えのもと朝読書を実施。読書習慣を身につけ学習能力や語彙力を高めます。日頃から国語、数学、英語においては小テストを行い授業内容の定着を図ります。個々の学力に応じて希望制、指名制の補習を開き基礎学力を強化します。
2022年度の高1生からは新しいコース制がスタート。従来の特別進学コース・総合進学コースに加え、共立女子大・共立女子短大への進学を目指す「共立進学コース」、ベルリッツとも提携し、高い英語力とグローバルマインドを育む「英語コース」が新設され、多様な進路希望に対応します。
同校では時代の変化に対応し英語とグローバルを密着させた教育を展開しています。中学3年間は毎年全員必修の英語研修を実施。校内での英会話を中心とした講座や、国内での宿泊型のオールイングリッシュの英語・異文化体験プログラムを行っています。また、専任の外国人教員を中心に「イマージョンワークショップ」を企画。授業とは違った環境をつくり、生徒が自然に英語を話すことをめざしています。
体験をもとに将来を考え、志望大学に挑戦する
進路指導の一環として、中学で職業インタビューと職場体験に取り組みます。家族や卒業生の社会人からお話しを聞き、中3で職場体験を実施します。事前にマナー講座を行い、電話対応や履歴書の作り方など社会人としてのふるまいの常識も学びます。体験後はレポートによる発表だけでなく、訪問先の職場へお礼状も送ります。
高校では大学進学にむけた学部ガイダンスや、併設の共立女子大学の教授による講演会などのキャリア教育を重視。学びたい分野について、より専門的に考える機会となっています。一方、長期休暇中の講習や入試対策講座を行い、難関大学への挑戦をサポートしています。また、共立女子大学の推薦合格を保持したまま他大学を制限なく受験できる「併設高校特別推薦制度」もあります。
自然との共生を学び、科学する心を育てる
八王子の丘陵地に位置する共立女子第二中学校では緑豊かな環境を生かした、自然を五感で学ぶ理科教育が特徴です。キャンパス内には畑やバラ園、ビオトープ、動物広場などがあり、野外観察にも役立てています。菜園では野菜や花、ハーブなどを栽培し、収穫した野菜を家庭科の授業で調理するなど食育にも活用。また、校内には豊富な実験室を揃え高度な実験にも挑戦しています。
クラブ活動でも自然に関わることができます。「野外研究部」ではバラ園の管理や畑づくり、校内に育つ植物の採取などの活動に取り組んでいます。