80 周年を迎えた豊南高等学校では「目に見える学力」と「目には見えない学力」をみがきます。―校長挨拶

2024/01/16(火)
受験生、保護者の皆様、豊南高等学校の扉を開けてくださり、感謝申し上げます。21 世紀は、20 世紀にも増して、社会にイノベーションの波が次々に起こっています。様々な分野で、今までの枠組みや価値観が大きく変わるということです。そんな予測困難な未来を我々は共に生きることになります。大量の知識の習得や、過去の経験の追体験を重視していた20 世紀型の教育では、予測不可能な未来に起こる問題を解決することは困難です。今後未知の局面に遭遇した時に、的確に判断できる力を身につけねばなりません。そのため、教育の場で学ぶべきは知識・技能だけでなく、創造性( クリエイティブ思考)を育む高い次元の思考です。特に皆さんは、将来の自分の未来をデザインし、主体的に人生を切り開いていける土台を作ってください。豊南高校では、時代の変化を見据えた教育創造を目標に、「21 世紀型教育」へのシフトを目指しています。新指導要領の「探究」や一人一台のタブレット端末導入も、まさにその一歩です。世の中では、「コミュニケーション能力」が求められ、「グローバル化」が叫ばれていますが、その両方に共通することは、異なった意見や文化を受け入れる「謙虚さ」と、自分をはっきりと主張する「強さ」です。教育の成果はなかなか数値でははかれず、即効性がないものもあるとは思いますが、青春時代に夢と希望にあふれる一方、挫折や苦悩を経験し、ひとりの大人として立派に成長するプロセスでの環境は大切であるはずです。社会に出る手前の高校時代において、大人としての規律を重んじ高度な規範意識を持ちつつ、互いに磨きあい自分独自の価値観を築き上げ、他者を認め合いながら協働作業を通して社会に貢献できる人になってほしいと思います。まさにその「自立」の種まきをし、成長過程に関われるご縁を豊南高校は大切にしたいと思います。

豊南高等学校 校長 守隨 憲
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