~玉川学園の「全人教育」~ めまぐるしく変化する世界で 輝ける人を育てる

2026/07/19(日)
豊かな自然に恵まれた61万㎡の広大なキャンパスで、個性あふれる生徒たちが生き生きと学ぶ玉川学園。人間文化のさまざまな価値をバランスよく高める「全人教育」、すべての教科において学問の本質を体験しながら主体的に学ぶ「探究型学習」、世界の文化に触れて国際感覚を磨く「国際教育」を3本柱に据えてオリジナルのプログラムを展開し、めまぐるしく変化する世界で輝くことができる人材の育成をめざします。今回は、中学部長の土屋和彦先生に、「全人教育」と「国際教育」を中心にお話をうかがってきました。
徳・知・体の三育並進で一人ひとりの調和ある成長を促す

 玉川学園中学部の入口には「イエスはますます智恵が加わり 背たけも伸び そして神と人から愛された」(聖書ルカによる福音書)という聖句が掲げられています。
 「これは12歳の少年イエスを描いたもので、まさに玉川で育てたい中高生の姿であると考えています」と土屋先生はお話を始めました。
 「私たちは“智恵が加わり”を知育、“背たけも伸び”を体育、“神と人から愛された”を徳育と捉えて、この三育をバランスよく並進し、一人ひとりの調和ある成長を促す教育を行っていきます。
 知育では『自分で問いをたてる力』『本物に触れて学ぶ探究心』『思考力と創造力』を育むために、基礎学力をしっかり身につけるとともに、触れて・感じて・表現する探究学習に力を入れて取り組みます。
 体育では『体力』『健康』『生活力』を育むために、恵まれた施設を存分に活かし、創立時からデンマーク体操に取り組んだり、1年を通して水泳をしたり、中1全員参加のスキー学校を実施したりとさまざまな体験を用意しています。また多種多様なクラブ活動もそろい、好きな活動に打ち込むことができます。
 そして最も重視しているのが『心』『人格』『倫理観』を育む徳育です。他者を思いやり、社会に貢献する人になれるように、日常からゴミを見つければ拾い、電車の中では人に迷惑をかけないといった一つひとつの立ち居振る舞いを“玉川しぐさ”として大切にしています。
 AIが進化し、めまぐるしく社会が変化していく予測不能な時代において、必要とされる力は「創造力」「社会性」「身体的スキル」であるといわれています。大学受験でも総合型選抜、学校推薦型選抜の占める割合が大きくなり、中高時代には学力だけでなく、幅広い経験を積み、プレゼンテーション力や論文作成力を身につけることが重視されるようになってきました。玉川学園では、そうした時代の養成にも十分応える教育が展開されていると言えるでしょう。
 「創立者小原國芳先生は、真・善・美・聖・健・富の6つの価値を調和的に創造する『全人教育』で、学問・道徳・芸術・宗教・健康・生活の6方面の人間文化を豊かに形成することを提唱されました。その思いはしっかりと根付いており、今もここ玉川の丘には多様な学びの場が広がっています。すべての生徒がさまざまな経験を通して自分の好きなことややりたいことを見つけて、思う存分取り組んでほしいと願っています」。

高3まで必修の「音楽」で情操を育み、人間力も高める
玉川学園には「歌に始まり、歌に終わる」という言葉があるほど、学校生活の中に音楽が息づいています。「音楽」の授業は高3まで必修で、全校朝会や学年朝会では校歌やオリジナルの「生活の歌」、季節の歌などから選曲し、生徒の指揮のもと、全員で合唱します。年1回行われる音楽祭では、学年ごとに合唱曲に取り組み、高3はこれまでの集大成となるモーツアルトの「レクイエム」を歌います。吹奏楽部やハンドベル部、オーケストラ部の演奏もあり、それぞれのすばらしいパフォーマンスに惜しみない拍手が送られます。音楽も「全人教育」の一つとして大切に受け継がれているのです。

英語で交流する力を培う「ELFプログラム」と多彩な「国際教育プログラム」

 玉川学園の英語の授業は習熟度別クラスで行われ、それぞれの力に合わせて、日本人教員の授業と外国人教員の授業で構成されています。外国人教員の授業は、玉川大学で推奨している独自の英語教育方法に基づく「ELF(English as a Lingua Franca:共通語としての英語)プログラム」で展開するのが特徴です。
 「ELFプログラムは、間違えることを恐れず、とにかく英語を使って自分を表現してみることを重視しています。世界で日常的に英語を使う人の約8割が英語を母語としない人々であることを踏まえ、生活の中で英語を使う姿勢を身につけて、将来国際社会でコミュニケーションできる英語力を培っていきます」。
 また、こうしたふだんの授業と並行して、海外派遣や海外生徒の受け入れをはじめとしたさまざまな国際教育プログラムを展開。50カ国280校以上の私立学校連盟ラウンドスクエアのメンバー校として国際会議に参加したり、交流校との交換研修プログラムに取り組んだり、模擬国連を主催したりと活発に活動しています。
 「語学習得のみで満足するのではなく、実際に世界に触れ、幅広い視野を得る機会をたくさん用意しています。ぜひ自分の目的に合わせて参加し、将来につなげてほしいですね」。

※海外研修プログラムの例:カナダ・バンクーバー島の玉川学園ナナイモ校地を拠点とする体験型語学学習(中2対象)、ハワイ・ホノルルにあるプナホウ校の生徒との交換訪問研修(中2対象)、多文化社会の調和と平和に尽力してきたヨーロッパに学ぶヨーロピアン・スタディーズ(中3~高2対象) など
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