異文化の中で見つけた“自分の新しい一面”──ニュージーランド海外研修レポート

2025/10/14(火)
 本校では夏休みに中学3 年生のブリスベン海外研修(11 日間)、高校1,2 年生対象のモートンベイ研修(約2 週間)やニュージーランド研修(16 日間)、高校2 年生対象のアデレード海外研修(約10 週間)などさまざまな海外研修を実施しています。今回は、ニュージーランド海外研修について紹介したいと思います。

ニュージーランド海外研修報告
 2025 年7 月26 日から8 月10 日までの16 日間、ニュージーランド海外研修が行われました。中3 から高2 まで総勢30 名の生徒が参加しました。このプログラムは、現地の家庭にホームステイしながら、オークランド・ガールズ・グラマースクール(AGGS)に通い、ニュージーランドの文化や自然への向き合い方、人々との交流を通して、異文化理解と国際感覚を養うことを目的としています。

 このプログラムの魅力は、生徒たちがホームステイと現地校を経験できるところです。生徒たちがお世話になったホストファミリーはとても親切で、温かく接してくれました。家では英語で会話しながら、食事や買い物、週末のアクティビティを一緒に楽しみました。家庭内では、節水や節電、食べ残しをしないなど環境への配慮が生活の中に根付いており、自然を大切にするニュージーランドの姿勢を学びました。
 現地校であるAGGS では、1 名の実践生に2 名のバディがついてくれ、校内で一緒に過ごしました。バディの選択授業に参加し、数学や体育、アート、歴史など、様々な教科の授業に参加しました。英語での授業は苦労したところですが、バディと一緒なので心強かったようです。同年代のバディと友達になれたことが、生徒たちとってとても嬉しかったようです。

 また、印象的だったのは、マオリ文化の授業でした。ニュージーランドでは、先住民族のマオリの文化をとても大切にしています。マオリ語のあいさつや伝統的な踊りを学び、ニュージーランド社会における先住民族の文化への深い敬意を体感しました。道路標識など公共の場でもマオリ語表記が多いことから、文化的多様性が実際の生活にしっかりと根付いていることを実感しました。
 AGGS は、ポリネシアやアジアなど様々なルーツをもつ生徒が通っています。校内には、各国のアートか飾られていたり、生徒たちがそれぞれのルーツの伝統衣装を着用して登校する日があったりと、自分のルーツへの誇りをもって異文化を尊重する心を持つこと、そしてそれを行動にすることを重視していました。言葉や生活習慣の違いを超えて、相手の文化や価値観を理解しようとする姿勢の大切さを学びました。

 このニュージーランド海外研修は、語学力の向上だけでなく、異文化尊重、環境意識、そしてマオリ文化への理解など、多くの貴重な学びを得る機会となりました。今後は、今回得た経験をもとに、異文化と共生する社会の一員として、自分にできることを少しずつ実践していってほしいと思います。
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